「造園の腰道具を購入する際の参考にしたい」
「腰道具を揃えてレベルアップしたい」
「職人はどんな腰道具を使っているのかしりたい」

建設業界や造園業界では、腰道具は作業を円滑に進めるためには欠かせない必需品です。

しかし、腰道具とはどういうものなのかわからない方もいるでしょう。

この記事では、これから造園業を始める方や、造園見習いの方に向けて、造園の腰道具をご紹介します。

造園の腰道具の種類、使い方、大体の値段が分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。




目次

そもそも腰道具とは何?【どんなものかイメージしよう】

腰道具セット

腰道具とは、工事現場などで働く作業員が携帯する道具です。

建設作業員が持っているイメージがあるかもしれませんが、造園業でも使われています。

腰袋に入れて腰にぶら下げて持ち運べるので、欲しいときにすぐ取り出せます。

高所作業や物置から離れた場所で作業する際にとても便利です。

大工ならハンマーやノコギリ、鳶ならラチェットレンチや番線カッター、左官なら鏝というように、職種にあった道具を入れる必要があります。

腰道具とは

腰道具とは、建設業や造園業などの現場で働く作業員が携帯する道具です。

ベルトに装着する腰袋に入れて携帯します。

主な腰道具には、ハンマー、レンチ、ドライバー、カッター、鋏、メジャーなどがあり、職種によって腰袋の中身が変わります。

したがって腰袋の重さも職種によって様々で、軽い人なら3kgから5kg程度ですが、重い人だと15kgを超えることもあります。

職種によっては沢山の道具を必要とするため、購入資金が掛かってしまうでしょう。

造園の腰道具は比較的少ないので、そこまで資金を必要としません。

造園で基本的に必要となる腰道具4選!

職人の剪定

それでは、造園の腰道具はどんなものがあるのか見ていきましょう。

植木鋏

植木の剪定に使う刃が小さい小型の鋏です。

バネが無く、持ち手が輪っかのようになっているのが特徴です。

片手で使用することができ、約7mm〜8mmほどの枝を剪定するのに適しています。

大きさは20cm〜25cmほど、重さが200g〜250gほどで比較的軽いので、腰袋に入れても邪魔になりません。

値段は2000円〜3000円程度です。

ホルダーが付いている腰袋を使えば、出し入れしやすいでしょう。

剪定鋏

枝の剪定に使う鋏です。

切れ味が鋭く太めの枝も剪定することができます。

植木鋏と同じく片手で剪定を行います。

バネが入っており、自然に持ち手が開くようになっているのが特徴です。

剪定作業では頻繁に使うので、常に腰袋に入れておくのが良いでしょう。

全長が約20cmほど、重さは200g〜250gほどなので、腰袋に入りやすく邪魔にもなりません。

2000円〜3500円ほどで購入できます。

小型ノコギリ

太めの木を切る際に使う、折りたたみ式のノコギリです。

大きなノコギリとは違い、片手で扱います。

刃を畳めば15cmほどなので腰袋に収納しやすく、かつ安全に携帯することができます。

200g〜300gほどで軽く、邪魔になりません。

2000円〜3000円ほどで購入できます。

腰袋

ベルトに装着して道具を入れる袋です。

釘袋とも言われます。

軽いポリエステル製や布製、丈夫な革製など様々な種類があります。

土木作業員の場合はポケットがたくさんついているものを使う方もいますが、造園では入れるものが少ないため、小さめの腰袋を好んでいる方が多いです。

小さいものなら250mm×210mmほど、大きなものなら300mm×300mmほどです。

金額は800円〜4000円と様々です。

あると便利なレベルアップ道具・工具

松の摘み取り

ここからは必須ではないですが、あると便利な道具や工具を紹介します。

剪定鋏ケースベルトに装着する剪定鋏を入れるケースです。
革製腰袋に入れるより鋏を取り出しやすくなります。

 

色々なサイズがあるので、刃の大きさに合わせてケースを選ぶようにしましょう。
600円〜2500円ほどで購入できます。

ノコギリケースベルトに装着するノコギリを入れるケースです。
ちょうど折りたたんだ状態で収納できるので、安全に持ち運べます。

 

800円〜2000円ほどで購入できます。
剪定鋏ケース同様、大きさに合わせて選びましょう。

造園の腰道具を揃えて作業を円滑に!

松の木の手入れと背景にビルが映る様子

今回は造園の腰道具をご紹介しました。

大工や土木作業員などと比べると、造園の腰道具は多くありません。

剪定作業では道具を多く持つ必要がないからです。

造園の仕事は脚立に登って作業することが多いので、道具を軽くして安全に作業することが大切です。

今回紹介したものが全てではないので注意してください。

この記事が、造園の腰道具を購入する際の参考になれば幸いです。




氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 ダーチー

工場に勤務しながらWebライターをしているダーチーと申します。これまで、建設業や製造業、物流業、飲食店のアルバイトまで経験しました。