「グリーンアドバイザーの資格を取得するにはどうすればいいのかな?」
「グリーンアドバイザーはどんな仕事内容なんだろう?」
こんなお悩みに答える記事です。
植物や緑化に興味がある方にとって、グリーンアドバイザーはとても魅力的な資格です。
グリーンアドバイザーの資格を取得することで、園芸やガーデニングの専門知識を身につけるだけでなく、地域の緑化活動や環境教育にも貢献できます。
本記事では、グリーンアドバイザーの取得方法や試験内容について詳しくお伝えしていきます。
これからグリーンアドバイザーになりたい方や、園芸・ガーデニング関連の仕事に就きたいと考えている方はぜひご覧ください。
目次
グリーンアドバイザーとは?
グリーンアドバイザーは、植物や緑化に関する専門知識を持ち、庭園や公園、都市の緑化プロジェクトなどでアドバイスを行う専門家です。
公益社団法人 日本家庭園芸普及協会が認定するこの資格は、植物の育て方の正しい知識を習得し、園芸やガーデニングの楽しさや魅力を伝えることが求められます。
また、園芸関連、緑化ボランティア、公園管理業務など幅広く活躍できる資格でもあり、30年以上の歴史があります。
詳しくは口述しますが、認定講習を受講、認定試験に合格することでグリーンアドバイザーの資格を取得できます。
グリーンアドバイザーの仕事内容
グリーンアドバイザーの主な仕事内容は、個人や企業、自治体に対する緑化計画の提案や植物の選定、育成方法の指導などです。
また、環境教育の一環として、植物に関するワークショップやセミナーの開催も担当します。地域の緑化活動や植物教室の講師としても活躍可能です。
グリーンアドバイザーに受験資格はない
グリーンアドバイザーの資格を取得するためには、特別な受験資格は必要ありません。
年齢や性別、学歴、職業、経験に関係なく誰でも受験可能です。ただし、中学生以下の受験には親権者の同意が必要です。
グリーンアドバイザーの試験概要
グリーンアドバイザーの資格を取得するには、協会実施の講習を受ける必要があります。
必ず協会実施の講習でなければならないので、独学での取得はできません。
講習終了後、試験に合格するとグリーンアドバイザーの資格を取得できます。
日程と料金
グリーンアドバイザーの資格を取得するまでの日程は下記のとおりです。
講習・試験の申し込み | 4月上旬から8月末ごろまで受け付け 受講・受験料一般:40700円 学生:20350円 |
試験会場と試験日時の予約 | 6月以降に受付開始 全国47都道府県の約300か所のテストセンター |
認定試験の受験(CBT方式) | 試験実施期間は9月1日から30日まで |
合否発表 | 10月中旬ごろ |
合格者の、資格登録料の支払い | 10月31日までに登録料を支払う 登録料:10450円 |
グリーンアドバイザー認定証の交付 | 11月下旬に交付 |
認定試験は、テストセンターに設置されたコンピューター上で実施するCBT方式が採用されています。これにより、全国すべての都道府県、300箇所以上のテストセンターで受験できます。
受験予約に関してもインターネットにアクセスして自分の好きな日時を選んで受験可能。試験予約日の3日前まで、会場・日時の変更ができます。
受験概要は、公共社団法人 日本家庭園芸普及協会のホームページにも詳しく記載されています。年度によって多少異なる可能性もあるので、受験の際は必ず確認しておきましょう。
講習内容
グリーンアドバイザーのテキストは、基礎編と資料編の2冊。それぞれ約200ページほどで、イラストや図解を見ながら学べるテキストとなっています。
基礎編では植物や園芸の基礎知識、基本的なアドバイスと高度なアドバイス、園芸用品や作業方法に関する知識を学びます。
資料編では、植物各論や園芸用語を学びます。
講習動画の視聴時間は、合計12時間。インターネット環境にあるパソコンやスマホ、タブレットで視聴します。
試験方式と出題方式
グリーンアドバイザーの試験では、園芸やガーデニングに関する基礎知識に関する問題が出題されます。
試験方式、出題形式は下記のとおりです。
【試験方式】
CBT(Computer Based Testing)方式
(全国のテストセンターに設置されたコンピューター端末を使用して受験)
【出題形式】
◯✕式問題:40問
三肢択一式問題:40問
試験時間:60分
グリーンアドバイザーの難易度と勉強方法【合格率の上げ方とは?】
グリーンアドバイザーの難易度はどれくらいなのでしょうか。
ここでは、合格率から見るグリーンアドバイザーの難易度と、勉強方法について解説していきます。
グリーンアドバイザーの難易度
グリーンアドバイザーの試験は、比較的基礎的な内容が多く、難易度はそれほど高くありません。
合格率は80%前後と高めで、しっかりとした準備をすれば合格は難しくないとされています。
試験は植物に関する基本的な知識を問うものなので、講習の内容を理解していれば十分に合格できます。
グリーンアドバイザーの受験対策・勉強方法
試験対策は、公式テキストの活用が効果的です。
グリーンアドバイザーのテキストは、受講・受験申し込みを行った後に公益社団法人日本家庭園芸普及協会から送付されます。
講習は日本家庭園芸普及協会が作成した専用テキストと講習動画を通じて行われます。
インターネット配信による講習動画も提供されており、視聴して学習を進めることが推奨されています。
また、園芸に関する予備知識を深めるために、実際に植物を育てる経験を積むのも有効です。
グリーンアドバイザーの年収
国が公表しているグリーンアドバイザーの年収データはありません。正確な年収は、グリーンアドバイザーの就職先によって異なります。
例えば、グリーンアドバイザーの主な就職先の年収は下記のとおりです。
- 造園工事業:約374.4万円程度
- ホームセンターの園芸スタッフ:約361万円程度
グリーンアドバイザーの資格を持っているからといって、年収が大きく上がるわけではありません。グリーンアドバイザーの知名度はそこまで高くないからです。
とはいえ、グリーンアドバイザーの資格ができてから、女性が造園業に進出し活躍できる場が増えてきました。また、ホームセンターの園芸売り場にグリーンアドバイザーを在中させる企業も増えています。
ですので、グリーンアドバイザーになっても年収アップの可能性は低いですが、就職に多少有利になると考えられます。
また、造園工事業の場合は、造園施工管理技士や土木施工管理技士のほうが、年収アップにつながります。
下記の記事では「造園業の地域別、条件別、年代別年収データ」をまとめています。将来性についても触れていますので、造園業への転職を考えている方はぜひご覧ください。
まとめ:グリーンアドバイザーになるために行動しましょう
グリーンアドバイザー資格を取得することで、園芸やガーデニングの専門知識を身につけ、さまざまな職場での活躍が期待できます。
受講資格はないので、園芸やガーデニング関連の仕事に就く際の強みになるので、興味のある方はぜひ取得してみてください。
なお、造園、外構、土木に特化した求人サイト「GARDEN-JOB」では、資格手当がある求人から未経験者歓迎の求人まで多数掲載しています。
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グリーンアドバイザーの知識を活かして、植物に関わる仕事を始めよう!