「職務経歴書をどう読み解けば、良い人材を採用できるの?」
「どこに注目すべきか迷ってしまう…」
「経験が豊富そうだけど、うちに合うかな?」

 

採用担当の方なら、一度はこうした悩みにぶつかっているはず。

 

職務経歴書はただの経歴の羅列ではなく、応募者の能力や適性を見抜くための資料です。

 

ざっと流し読みして終わりにしていると、せっかくの優秀な人材を見逃してしまうかもしれません。

 

そこで本記事では、採用担当者が知っておくべき、職務経歴書の見方を解説します。

 

選考業務に役立つ知識として、ぜひ最後までご覧ください。
 
お庭業界特化型の求人サイトはこちら

お庭業界での
転職なら

造園、園芸、外構、土木業界での転職を今すぐ探すなら業界専門の求職サイトがオススメ!

目次

職務経歴書の見方のポイント

採用担当者が職務経歴書を最初に見るときに意識することは、全体像の把握です。

まずは、応募者の経歴の大まかな流れを知り、募集しているポジションとのマッチ度をざっくりと掴みましょう。

この段階で、目を通した書類が適切かどうかの判断基準にすることが、たくさんの選考書類を見る上での時短ポイントになります。

詳しく見ていきます。

最初に確認すべき全体像

まず最初に職務経歴書を全体的に見渡し、下記をチェックしてください。

  • 応募者がどの業界・企業で働いてきたのか
  • どんな役割で働いてきたのか
  • どの程度の期間勤めてきたのか

この時点で大体のキャリアの色合いが見え、募集職種との適合度がわかってきます。

経歴が散漫すぎたり、情報がごちゃごちゃしている場合は、この時点で応募者の人間性や意欲を疑ったほうがいいかもしれません。

応募職種との関連性を見極める

次に、職務経歴書に記載されている内容が、どれだけ募集職種にフィットしているかを確認してください。

近しい業界や職種、類似した業務経験の豊富さは即戦力として期待できます。

具体的には、漠然とした記述ではなく、下記が書かれているかが重要です。

  • 応募者が過去にどんなスキルを使ってきたか
  • どんな役割を担い、どんな目標を達成したか

未経験者でも、関連スキルやポータブルスキルが書かれているかを確認しましょう。

ちなみに、ポータブルスキルとは、どこの会社や職種でも活かせる持ち運びできるスキルです。

 

職務要約の見方

職務要約は、応募者の第一印象を決める重要ポイント。

つまり、自己紹介です。

何者かがわかり、熱量が感じられるかどうかに注目してみてください。

強みや経験が簡潔に伝わるか

要約が抽象的で終わっていないかは超・重要です。

例えば「営業が得意です!」だけでは全く響きませんよね。

 

「商材の法人営業で、全国トップ5の実績」など、ひとことですごさが伝わる表現があると、ちょっと気になってくるはずです。

また、数字や具体例が入っているかも見てください。

応募職種との接点が明確か

華やかな経歴よりも、自社の募集とのつながりが見えるかが重要です。

例えば「現場監督経験が5年ある」「施工管理の現場でリーダーとして活躍」などです。

「うちでも戦力になりそう」という想像ができるかどうか、それが最大の判断基準です。

職務経歴の詳細を確認する方法

職務経歴は、応募者の歩んできた道を見る項目。

会社名、部署、役職がきちんと掲載されているか、内容が整っているかがまず入口です。

詳しく解説します。

在籍企業・部署・役職の正確性

まず注目するのは、記載情報が正確であるかどうか。

会社名は略称や省略がないか、部署・役職を正式名称で記載しているか。

企業規模や部署の位置づけで応募者の経験値もだいぶ違ってきます。

どこで、どんなポジションにいたかは絶対に外せないチェックポイントです。

また、異動歴や昇進・役割変化も省略せず書いているかも確認しましょう。

担当業務と役割の具体性

業務の内容、規模、対象顧客・案件、チームでの立ち位置など、詳細まで読み取れるかが重要な見方です。

例えば「現場監督として5現場同時進行で管理」など、業務内容がリアルに書かれているかを確認してください。

仮に、「営業」や「施工管理」だけ書かれているのはNG。

具体的に何をやってきたのかわからないからです。うちの会社に合っているか判断もできません。

どんな位置でどう残したのかを的確に読み取るようにしましょう。

キャリアの一貫性を評価する

キャリアの一貫性を評価する際は、その人なりの成長や意志、目的が見えるかに注目してください。

例えば、経験がバラバラで羅列になっていないか、転職理由や空白期間が合理的に説明されているか。

 

異業種への転職、部署間異動が多い場合は「なぜ?」に納得できる説明が記載されているかを確認します。

キャリアアップ、専門性の追求など、応募者の成長ストーリーが一貫していれば、採用後も長期的な定着と活躍が期待できます。

 

逆に職歴の羅列だけで説明がないなら要注意。

真剣にキャリアを考えていない可能性が高いからです。

目的、意志、振り返りがあるか、しっかりとチェックしましょう。

職務経歴書で確認すべきスキルと自己PR

採用担当者として見逃せないのが、応募者のスキルと自己PRの部分です。

ここはその人の武器を知る大事なポイント。

現場で本当に役立つ能力や、今後伸びてくれそうなポテンシャルがわかります。

パッと眺めるだけだと見落としやすいですが、掘り下げて読むとその人の個性や伸びしろがはっきり見えてきます。

活かせる経験や専門スキル

まず注目したいのは、業務に直結する経験年数や専門スキルがどれだけ書かれているかです。

例えば、「1級造園施工管理技士5年」「CAD設計10年」「大規模現場の原価管理3年」など。

「肩書き」や「資格」だけで評価を終えず、実践の現場でどんな成績や評価を受けてきたかが重要です。

汎用性の高いポータブルスキル

単一業務だけにとらわれない応用力も要チェックです。

例えば下記。

  • リーダー経験
  • 対人調整能力
  • 問題解決能力

こうしたスキルは配属後の成長性や他部署連携にも直結します。

採用担当者としては、異動や業務転換に柔軟に対応できそうか、部署異動にも対応できそうかをイメージしてみてください。

成果と実績を数値で見る

成果や実績は数字で見ることが大切。

数字が無いと、熱意はあるけど結果が見えづらかったり、頑張ったという言葉だけじゃ差が分からないからです。

 

抽象的なアピールが並んだ職務経歴書より、数字で語っている職務経歴書のほうを評価するべきでしょう。

営業職の成果指標(売上・契約件数など)

まず探すのは、売上契約件数といった具体的な数字の実績です。

  • 前年比◯%アップ
  • 年間売上◯千万円
  • 新規契約◯件獲得

など、数字で成果を語っている箇所を探してみてください。

実績を数字で示している候補者は、結果を出すための努力をしていて、入社後も成果を数字で管理してくれる可能性が高いです。

技術職・専門職の成果指標(効率・品質改善など)

技術職・専門職の場合は、効率や品質改善の数値に着目するべきです。

例えば、効率化、ミス低減、品質向上など、プロセスや結果の改善度合いに目を向けましょう。

「作業工程を20%短縮」「不良品率を1年で半減」「プロジェクト納期厳守を継続」など、現場でどんな工夫をしていたかを数字で表しているかをチェックしてください。

書かれて入れば、入社後も現場の無駄や課題に気づき、小さな改善を積み重ねてくれる可能性があります。

職務経歴書はレイアウトにも注目

ここまで、応募者のスキルや実績を見るのが重要というお話をしてきました。

とはいえ、それだけでは十分ではありません。

採用担当者としては、書き方や構成にも目を向けることが大事です。

同じようなポテンシャルや経歴を持つ人材がいた場合、どちらを選ぶかの判断基準にもなります。

見出し・箇条書きの活用

見出しが適切に設けられている職務経歴書は、全体像を素早く掴むことができます。

情報が整理されておらず、長い段落や曖昧な構成が目立つ職務経歴書の場合、業務でも整理力が不足する可能性があります。

 

項目ごとに分けられ、箇条書きなどで簡潔にまとめられている場合は、候補者が伝わるように工夫している証拠です。

採用担当者は、「どこが要点か」「実績はどう示されているか」を、レイアウトから判断してみましょう。

情報の取捨選択ができているか

全ての業務経験をただ羅列するだけの職務経歴書は、残念ながら自己分析力や戦略性に欠ける印象を与えます。

逆に、応募するポジションに合った内容を厳選してピックアップしている場合は、優先順位を見極める視点や現場感覚も高い可能性があります。

何を残し、何を削るかという判断力は、職務経歴書から十分に読み取ることができます。

応募者の文章力・伝える力も評価対象

文章力・伝える力にも目を向けてください。

採用後は社内外でのコミュニケーションが業務の中心となることも多くなるからです。

 

分かりやすい言葉選びや論理的な構成で書かれていれば、資料作成や報告業務でも力を発揮できる可能性があります。

具体的な成果や経験を、誰が読んでも理解できるスタイルで表現しているかどうか。これは、書類選考時から見抜けるポイントです。

転職回数や空白期間について

回数や期間の数字自体ではなく、その理由やストーリーがどれだけ納得感を持って記載されているかが重要です。

十分な説明がある場合は、柔軟性や成長意欲、逆境を乗り越えた背景まで読み取れます。

説明が省かれている場合は、面接での追加確認も必要ですが、職務経歴書の段階で、納得できる説明かを目を凝らしてみてください。

まとめ:実務に活かせる職務経歴書の見方を今日から取り入れよう

職務経歴書を効果的に読み解くポイントは、全体像から細部までバランスよく目を配ることです。

職務要約・スキル・具体的な実績、文章の分かりやすさを重視しましょう。

数字や具体例を増やしているか、一貫性があり企業で貢献できるかをよく見てください。

 

なお、GARDEN-JOBは、造園・外構・土木業界専門求人サイトです。

求人掲載費用は一切不要、採用が決まった時だけ料金が発生する安心の仕組みです。

未経験から経験者まで幅広く応募が集まり、若手や有資格者とのマッチングも多数実績あり。

地方・低予算でもしっかり採用につなげたい企業様には特におすすめです。

まずは無料登録からスタートし、効率的な採用活動を始めてみませんか?

お庭業界での
転職なら
氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 ダーチー

工場に勤務しながらWebライターをしているダーチーと申します。これまで、建設業や製造業、物流業、飲食店のアルバイトまで経験しました。

造園、園芸、外構、土木業界での転職を今すぐ探すなら業界専門の求職サイトがオススメ!