転職活動で重要なポイントの一つが、「会社選び」です。

志望する転職先を決める際に、いくつかの候補から一社に絞り込んだり、条件の見合う複数の会社を同列で選んだりします。

いずれにしろ、名前の挙がった会社をいろいろと調べるはずです。

紹介やコネがあったとしても、その会社について事前に何も調べずに、飛び込むように転職するというのは考えられません。

土木会社を調べるとき、いろんな角度から種類分けして分析した上で可視化し、その会社で働く自分の姿を想定することが大切です。

この記事では、失敗しない転職ために、会社選びのコツを紹介します。

高杉 有希子
監修者 エクステリアプランナー 高杉 有希子

静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。

執筆者 お庭の窓口(転職情報)編集部

お庭の窓口転職情報の編集部です。 社内の造園・外構のプロたちから助言をいただきつつ、皆様に有益な情報を提供できるように頑張ります。

目次

土木会社をいろんな角度から種類分けする

安全第一ヘルメットと制服

転職活動では、業界情報や企業研究の整理が必要です。
それは土木業界でも同じです。

土木会社をいろんな角度から種類分けすることで、業界研究と企業研究という2つのポイントを同時にクリアしていくことができます。

仕事内容、会社の規模、元請・下請という3つで種類分けすることは、志望する土木会社の業界での立ち位置や企業の内容を分析する足がかりになります。

仕事内容で種類分けする

土木の仕事は、公共と民間の2つに大別することができます。

公共工事と民間工事の違いや、それぞれの仕事内容を理解してくことは、業界情報の整理や企業研究のベースになります。

各土木会社は、公共・民間の違いに合わせて社内態勢を組んでいるので、その中で自分がやっていけるか想定してみることも大切です。

また、土木会社は、それぞれに強みのある仕事を持っていることが多いです。
その強みのある仕事に、自分の経験や技術が活かせるのか確認しておくことも重要になります。

「御社の○○の仕事に、自分の○○の経験やスキルを活かしたい」とアピールすることができるからです。

土木会社の種類を仕事内容別に紹介!あなたの目指すべき会社は?

会社の規模で種類分けする

土木会社を会社の規模で種類分けすることも重要です。
会社の規模が大きいほど、福利厚生や待遇が優遇されていることが多いからです。

会社の規模を比較したいときに役立つのが、完成工事高、経営審査事項結果、各官庁の格付けランクの3つです。

人から聞いた話しや、何となくのイメージだけではなく、きちんとした数字の裏付けや公の機関が公表している事実で比較することが重要になります。

また、土木業界には、スーパーゼネコンから一人親方まで様々な規模で働く人がいます。
その違いを大まかでも理解しておくことは、業界の現状や土木会社の実態を知るうえで参考になるはずです。

土木会社の種類を規模別に考えてみる!違いがわかれば選びやすい!

元請・下請で種類分けする

土木会社には、元請・下請という種類があります。

仕事を依頼する個人や会社、役所を発注者、発注者から直接仕事を請け負う土木会社を元請けといいます。

元請の仕事の一部を、協力会社として請け負うのが下請けです。

志望する会社が元請メインなのか、下請中心の会社なのかでは仕事の内容に違いがあります。

発注者は元請に対して、施工能力はもちろん、工事全体の管理能力を求めます。
これに対して下請は、元請の管理下で、請け負った仕事の完璧な仕上がりを求められるのです。

元請は工事全体の管理を任されているので、下請けのミスや事故が発生した場合の責任も負わなければなりません。

土木会社の種類の元請下請って何ですか!条件がいいのはどっち?

土木会社選びで失敗しないためのコツ

工事現場

土木会社選びで失敗しないためのコツは、「徹底した企業分析 → 分析結果の可視化 → 働いている自分を想定する」ことです。

「ただ何となく選んでいったら、ここが良さそう」ではなく、自分の性格や将来のキャリアプランに照らし合わせることを忘れないでください。

土木会社を徹底分析する

転職・就職活動で重要なことは、自己分析と企業分析です。
この両方をきちんとやらないと、自分とその会社の「相性」は分かりません。

特に企業分析では、いくつかの角度から視点を変えて分析する必要があります。

これまでの自分の経験を生かせる会社であっても、福利厚生や待遇が今より悪ければ転職の意味がありません。
現場の責任者としての経験を積み上げたいのに、下請専門の会社では思うような実績をつくれないということもあります。

これまでの経験を生かしたい、将来のためにキャリアアップしたいなどの「転職の目的」を念頭に企業分析することが重要なのです。

分析の結果は必ず可視化する

企業分析の結果は必ず可視化しておくことが大切です。
可視化といっても難しいことではありません。

繰り返し見ることができるように、メモに残すということです。

分析というインプットをそのままにせず、メモに残すというアウトプットをすることで、情報がより確実に自分のものになります。

パソコンにファイル化して整理するのが難しければ、スマホのメモ機能を利用しても構わないのです。

時間をかけて分析したデータだけが情報ではありません。
土木業界の転職で成功した人の話しから失敗談まで、いろんな情報を可視化して残して、後で確認できるようにしておきましょう。

その会社で働く自分を想定する

仕事内容や規模、元請・下請などで分析し、ある程度志望する土木会社を絞り込めたら、自分がその会社で働く姿を想定してみましょう。

「面接もしていない会社で、働いている姿なんか想像できない」

あなたがそう思うなら、志望する土木会社の分析が、すこし足りないのかもしれません。

志望する会社のホームページや口コミの確認ははもちろん、実際に土木会社を見に行ったり、その土木会社が施工する現場の様子を見に行ったりすることをおすすめします。

いくつかの視点から土木会社を分析し、絞り込みができたら、その会社で働く自分を想像してみてください。
それが容易にできるなら、履歴書送付や面接の申請をしてみる価値は大いにあります。

まとめ

夜の道路工事

転職を検討していると、業界や企業の分析の重要性はよく見聞きすることでしょう。

ただ、分析するといっても、どこから手を付けていいのか迷う方も多いはずです。
そういうとき、仕事内容別(公共・土木)、規模別、元請・下請という切り口から掘り下げていくことをおすすめします。

また、この記事では、土木会社選びで失敗しないためのコツを紹介しました。

  • 自己分析と企業分析を同時に行うことで「相性」を検討する
  • 分析の結果は後で確認できるように可視化しておく
  • 志望する土木会社で働いている自分の姿を想定してみる

ぜひ、あなたの転職活動の参考にしてください。

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