「エクステリアプランナーはきついのでは?」
「未経験では厳しいのかな?」

 

と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

エクステリアプランナーは、お客様の理想の外構や庭を形にする仕事ですが、その過程には様々な苦労があります。

 

この記事では、エクステリアプランナーの仕事内容を踏まえ、「きついところ」をわかりやすくまとめました。

 

これからエクステリアプランナーを目指す方や興味がある方はぜひ参考にしてください。




目次

エクステリアプランナーの「きついところ」7選

エクステリアプランナーは、お客様の要望を具体化する過程で、多くの課題に直面します。

そのため下記のようなきつさがあります。

  • 1. お客様の要望を引き出すのがきつい
  • 2. プランを考えるのがきつい
  • 3. お客様との調整がきつい
  • 4. 見積もりや契約内容をまとめるのがきつい
  • 5. 工事準備の段取りがきつい
  • 6. 工事中のトラブル対応がきつい
  • 7. 完成後の引き渡し準備がきつい

1つずつ解説します。

1. お客様の要望を引き出すのがきつい

お客様との打ち合わせでは、「ナチュラルな感じにしてほしい」「おしゃれな庭がいい」といった抽象的な要望が多く、具体的なイメージを引き出すのが難しいことがあります。

お客様の要望を具体化するためには、ライフスタイルや家族構成、予算などを深く理解する必要があります。

また、敷地条件や法規制などの制約もあるため、その中でどこまで理想を実現できるか悩むことも多いです。

対策としては、事前にヒアリングシートを準備し、お客様の好みや生活スタイルを細かく聞き取ることが重要。

また、過去の施工事例や写真を見せながらイメージを共有すると、具体的な話が進みやすくなります。

2. プランを考えるのがきつい

お客様との打ち合わせで得た情報をもとにデザインを作りますが、美しい見た目だけでなく、使いやすさや安全性も考えなければならないため、頭を使う仕事です。

さらに素材選びや配置、費用面のバランスを考えながらデザインする必要があります。幅広い知識とセンスが求められるため、「どうしたら良いデザインになるか」悩むことも多いです。

デザインのアイデアに困った時は、インターネットで最新のトレンドや施工事例が参考になります。また、専門書籍やセミナーで知識を深めることも役立つでしょう。

3. お客様との調整がきつい

エクステリアプランナーは、作成したプランをお客様に提示しますが、調整には時間がかかりがちです。

「もっとこうしてほしい」「予算内で収めてほしい」と何度も修正依頼が来ることがあるからです。

特に予算と理想のギャップが大きい場合は調整が大変です。


また、お客様と意見が食い違うこともあり、その都度話し合って合意形成する必要があるので、根気強く対応する力が求められます。

初めから予算内でできる範囲を明確に伝えた上でプランを提示すると、お客様との認識違いを減らせます。

修正点については理由とメリットを丁寧に説明し、お客様に納得してもらうことが大切です。

4. 見積もりや契約内容をまとめるのがきつい

プランに合意した後は、見積もり作成や契約内容の確認があります。

金額計算ミスや契約内容の不備があるとトラブルにつながるため、とても慎重にならざるを得ません。

また、お客様から「もっと安くならない?」と交渉されることもあり、その対応にも気を使います。

そのため、見積もり作成時には必要な情報を漏れなく集めることが重要です。

契約内容については細かく説明し、お客様との認識違いがないよう確認。変更点については書面に記録すると安心です。

5. 工事準備の段取りがきつい

工事前には資材発注や職人さんへの連絡など、多くの準備作業があります。

スケジュール調整や資材納期管理など細かい段取りが必要で、この段階でミスすると工事全体に影響します。

さらに天候によって工事計画を変更せざるを得ない場合もあり、柔軟な対応力が求められます。

工程管理ツールなどを活用して進捗状況を把握すると効率的です。

また、関係者との連絡はこまめに取ることが大切。不足や遅れがないよう確認し、天候リスクには予備日設定で対応することが重要です。

6. 工事中のトラブル対応がきつい

工事中には様々なトラブルが発生することがあります。

例えば、「資材不足」「施工ミス」「天候不良による遅延」などです。

お客様から進捗状況についての問い合わせ対応や、クレーム対応もしなければならない場合があります。

複数現場を担当している場合は、それぞれで問題解決しながら進行管理する必要があります。

ですので、現場巡回を定期的に行い、お客様への報告はこまめに行うことが重要。

職人さんとも密な連携を取ることが大切になるでしょう。

7. 完成後の引き渡し準備がきつい

完成したエクステリア空間が、本当にお客様に満足してもらえるかどうか不安になることがあります。

そのため、引き渡し前には細部まで徹底的に最終確認を行い、不備がないように仕上げる必要があります。

さらに、メンテナンス方法や使い方についてお客様に丁寧に説明し、理解してもらうことも欠かせません。

また、引き渡し後に「ここを直してほしい」と依頼されることもあるので、迅速かつ適切に対応することが求められます。

チェックリストを活用して確認漏れを防ぐことで、効率的に引き渡し準備を進める必要があるでしょう。

エクステリアプランナーが「きつくなくなる」工夫

エクステリアプランナーの仕事は、ちょっとした工夫でずいぶんラクになります。

とくに、どんな会社で・どんな働き方をするかは超重要。

自分に合った環境を選べば、グッと続けやすくなるでしょう。

職場やポジション次第で働きやすさはガラッと変わる

たとえば「設計だけやりたい」という人は、外作業の少ない設計専門の事務所を選ぶと良いでしょう。

逆に、現場を知ってからステップアップしたい人は、施工寄りのポジションが合ってます。


未経験で入職するなら

アシスタント職でスタート→できることを少しずつ増やすのが現実的。

はじめから何でもできる必要はありません。

 

ちなみに、大手の外構メーカー系は分業制がしっかりしていて、自分の担当に集中しやすい環境です。

 

一方で中小規模の工務店は、いろんな業務を横断して経験できるので、幅広くスキルを磨きたい人におすすめです。


最近は、CADオペレーター業務に特化した職場も増えてきて、在宅勤務やフレックス制を導入しているところもありますよ。

仕事内容や会社によって「きつさ」の度合いは違う

求人を見てるときは、「業務内容」の欄を特にチェックしましょう。

たとえば「CAD業務中心」「現場管理補助」など、どの作業がメインなのかを見ておくとミスマッチを防げます。

職場見学や、すでに働いている人の話を聞くのもアリ。
実際の現場の雰囲気や、休憩の取りやすさ・装備の充実度など、働いてみないと分かりにくい部分もチェックできます。

最近の大手企業は、働き方改革が進んでいて、残業削減やメンタルケアにも力を入れていることが多いです。

ブラックな職場を避けるには?

正直、建設業界は会社によって差が大きいです。

だからこそ、GARDEN-JOBのような「業界に特化した求人情報」で探すことが重要になります。

例えば、「残業時間の明記」「有休の取りやすさ」「安全装備の有無」などの情報をもとに職場を比較しましょう。

とくに未経験OKの求人を選ぶなら、教育体制がしっかりしている会社がベスト。

資格取得支援制度があったり、厚労省の人材育成モデルを取り入れている会社は、成長しやすい環境と言えます。

エクステリアプランナーのやりがい・魅力

たしかに大変な面はありますが、それを乗り越えてでも下記のような「やってて良かった」と思える瞬間がある仕事です。

  • 自分のデザインが形になる
  • 「ありがとう」が直接もらえる
  • 専門性が高まりキャリアの選択肢も広がる

1つずつ見ていきます。

自分のデザインがカタチになる

エクステリアプランナーが描いた図面は、職人さんたちの手で少しずつ形になっていきます。それを目の前で見られるのが、この仕事の大きな魅力です。

完成した現場を見に行くと、「想像以上に良く仕上がったな」って感動することもあるでしょう。

デザインがお客様の暮らしの一部になり、街の景観にも影響を与えるので非常にやりがいがある仕事です。

「ありがとう」が直接もらえる

完成した住まいがお客さまに満足してもらえれば、直接ありがとうと言ってもらえるでしょう。

 

「庭で子どもと遊ぶ時間が増えました」
「毎朝、玄関を出るのが気持ちいいです」

 

そんな言葉を直接もらえるって、非常に嬉しいのではないでしょうか。

リピーターや紹介から新しい仕事が来れば、人とのつながりが仕事につながる実感も感じられ、さらにモチベーションアップに繋がります。

専門性が高まりキャリアの選択肢も広がる

エクステリアプランナーとして経験を積むと、いろんな道が見えてきます。
例えば下記のキャリアが考えられます。

  • 設計に特化
  • 施工管理や営業職へのスライド
  • 資格を取得してキャリアアップ

例えば、エクステリアプランナー2級から1級へ、さらに造園施工管理技士などの道もあります。

最近は女性プランナーも増加中で、産休・育休から復帰して活躍するケースも珍しくありません。
スキルがあれば、フリーランスで独立する人もいるので、ライフスタイルに合わせた働き方ができるのも魅力のひとつです。

エクステリアプランナーに向いている人チェックリスト

「向いてるかどうか不安…」という方に向けて、簡単なチェックリストを用意しました。


半分以上あてはまるなら「適性あり」と言って良いでしょう。

  • ものづくりやDIYが好き
  • デザインやインテリアに興味がある
  • 人と話すのはわりと好きな方
  • 人の話を聞いて整理するのが得意
  • 屋外での仕事にも抵抗がない
  • 人から「気がきく」と言われる
  • コツコツ努力を続けるのが苦じゃない
  • 自分のアイデアをカタチにしてみたい
  • 人に喜んでもらえるとやる気が出る
  • チームで協力して仕事するのが好き

 

「おっ、結構あてはまるかも」と思ったなら、ぜひ一度チャレンジを検討してみてください。

最初は未経験でも、知識もスキルもあとからちゃんとついてくるので大丈夫です。

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向いていない可能性がある人

  • 体を動かす仕事が苦手
  • 人と話すのがストレスになる
  • 細かい調整や計算が苦手

上記の点が苦手な場合は、他の職種を検討することも考慮してみてください。
あなたに合った仕事は必ずあるので大丈夫です。

未経験者がエクステリアプランナーになるコツ

未経験からエクステリアプランナーを目指すためには、具体的なステップを踏んでいくことが大切。

ここで詳しく解説するので参考にしてみてください。

業界特化型の求人サイトを活用しよう

業界特化型の求人サイトを使うと、希望する業界の求人が絞り込めるため、効率的に転職活動できます。

専門的なスキルや経験を求める企業の求人が集まっているため、自分にぴったりの仕事を見つけやすく無駄なく応募できます。

どの求人サイトで仕事を探すか迷ったら、総合転職型と、GARDEN-JOBのような業界特化型の2つ登録しておくとよいでしょう。

最初はアシスタントや事務職からスタートしてみよう

未経験者の場合、最初は設計図面のトレースや資材発注の管理など、事務職としてのスタートが一般的です。

週末に現場アシスタントとして経験を積むWワークを導入している会社もあります。

このような方法で現場経験を積み、いずれはデザイン業務にステップアップすることが可能です。

CADオペレーターとしてスキルを磨いていくと、その後のデザイン業務にも大いに役立つでしょう。

資格取得を目指すなら計画的に挑戦しよう

資格試験は時間が必要になるのと、実務経験が求められるものもあるため、早い段階で建設会社や造園会社で働き始めるのが近道です。

実際に働きながら、日本エクステリア建設業協会などの講習会に参加して、実務と理論を並行して学ぶと効果的。

特に資格試験の過去問を分析して、「外構工事標準仕様書」の内容をしっかり理解しておくと業務にも役立ちます。

まとめ:エクステリアプランナーはきついだけじゃない成長と達成感のある仕事

エクステリアプランナーは、きつい面もあるものの、それ以上に「人の暮らしを豊かにする」やりがいのある仕事です。

職場やポジションの選び方次第で負担を減らすことができ、未経験からでもスキルアップを目指せる環境があります。

自分の手がけた空間が誰かの生活を彩り、その声がダイレクトに返ってくるのってとても嬉しいことです。

もちろん、会社や職場環境によって負担の重さは変わりますので、もし興味があるなら、どんな会社なら続けやすいかも意識しながら求人をチェックしてみるのがおすすめです。

なお、GARDEN-JOBは、造園・外構・土木職人など、エクステリア業界に特化した転職求人サイトです。

関東、関西、東海エリアの求人を豊富に掲載しており、会員登録で便利な機能も利用できます。
エクステリアプランナーに興味のある方はぜひ、GARDEN-JOBを有効活用してみてください。




氏永 勝之
監修者 smileグループCEO
株式会社ガーデンメーカー 代表取締役
愛知農園植木苗木株式会社 専務取締役
一般社団法人ガーデンビジネス協会 代表理事
氏永 勝之

愛知県稲沢市生まれ。稲沢市が「日本四大植木産地」であることもあり、幼少期か ら植木に囲まれて成長。
東京農業大学卒業後、名古屋市内の造園会社に就職。 公園の設備工事から国交省事業の国道整備工事における土木及び街路樹等の植 栽工事に現場代理人として携わる。

執筆者 ダーチー

工場に勤務しながらWebライターをしているダーチーと申します。これまで、建設業や製造業、物流業、飲食店のアルバイトまで経験しました。