皆さんはエクステリアプランナーという職業を聞いたことはありますか?
エクステリアプランナーは基本的に建物の外側、つまり外壁や庭、門やフェンスなどの設計や監理、デザインを行う職業です。
まちづくり条例などによって景観や美観を気にするようになったことからエクステリアプランナーの需要はますます高まっていくでしょう。
これからエクステリアプランナーを目指すのであれば、どんなことが必要になるのか、どんな資格が必要なのか知ることが大切です。
それでは、エクステリアプランナーとは何か、どんな資格が必要なのか、資格の取得方法についてご説明しましょう。
静岡県御殿場市の土建屋に生まれ、大型重機が大好きな子供時代を送る。
建築に憧れ、三重短大で住環境を学ぶ。新卒でハウスメーカーFC工務店の「インテリアプランナー」に応募するも、社長の勘違いで募集したかったのはなんと「エクステリアプランナー」!!
ハウスメーカーで個人住宅のエクステリアを担当。その後、ゼネコン住宅事業部のインテリアプランナー、植木屋の外構プランナーを経て、現在は(株)ガーデンメーカーで営業設計を務める。
ライター歴8年以上の中里 涼子です。 引っ越しや不動産投資、美容、医療、クレジットカード、ビジネス、ペット、株式投資、食品、健康、占い、住宅、宝くじ、防犯、リフォーム・リノベーション、ダイエットなどの多種多様なジャンルの記事を執筆しております。
目次
1 エクステリアプランナーとは
エクステリアプランナーとは、外壁や庭、門やフェンスなどをはじめとする設計や工事管理を行い、顧客の要望に応える形で住みやすい住環境にしたり、美観にしたりするためのプランニングを行う職業です。
似たような職業にガーデンプランナーがありますが、エクステリアプランナーも庭に関する作業も行うのでどんな違いがあるのか分からない人も多いでしょう。
エクステリアプランナーはエクステリア全体を演出するのに対し、ガーデンプランナーは庭のみを演出する職業です。
庭のみを演出して景観を美しくしていきたいなら、庭の演出に特化したガーデンプランナーに依頼するのがおすすめです。しかし、エクステリアプランナーも庭の演出ができることから、庭を含めたエクステリア全体を演出したいならエクステリアプランナーに依頼するのが良いでしょう。
それでは、エクステリアに関する仕事に必要なことや活躍する場についてご説明しましょう。
1-1. エクステリアに関する仕事に必要なこと
エクステリアに関する仕事に必要なことは、基本的にクライアントの要望以上のものを提供するための幅広い知識です。
エクステリア全体のバランスを最大限に配慮しながら、要望以上のものを提供するには建築や造園、デザインをはじめとする様々な知識が欠かせません。クライアントの好みに合わせるのはもちろん、日照りや地質、周辺地域との調和なども意識することも大切です。
近年ではクライアントからの要望を受けて街の景観や美観を保ったり緑化計画に関わったりと、建物や地域全体に関するプランニングやデザイン能力が求められます。
また、クライアントからの要望を聞く際に、どんな部分にこだわりたいのか、どんな景観にしたいのかなど、さまざまな条件を反映させるために多くの情報を聞き出す必要性があります。
したがって、クライアントとのスムーズなやり取りを行うための高いコミュニケーション能力も必要です。
エクステリアプランナーは、表現力やセンスがある人、人と話すのが好きな人などにおすすめの職業だと言えるでしょう。
1-2. エクステリアプランナーが活躍する場
エクステリアプランナーが活躍できる場は、以下の通りです。
- 建設業
- 造園業
- 設計事務所
- 住宅メーカー
- エクステリアメーカー
以上の職業は基本的にデザイン性や設計力、コミュニケーション能力などが求められるため、エクステリアプランナーが重宝されるシーンが多いです。
個人のクライアントから依頼を受けて要望以上の空間を作り上げるのはもちろん、近年では緑化や環境整備の取り組みが積極的に行われていることから自治体からの要請を受けて業務を遂行することもあります。
緑化計画や街の環境整備によって景観を維持したり美観を保ったりするのが主な役割になるため、デザイン性やセンス、景観を維持したり美観を保ったりするために何が必要なのか考えることが大切です。
2. エクステリアプランナーの資格について
エクステリアプランナーを目指すのであれば、エクステリアプランナーの資格の取得を目指す必要性があります。
資格を取得することによってエクステリアに関する設計や工事に関する専門知識を持っていることが証明できるので、エクステリアプランナーを目指すなら是非とも取得したい資格です。
それでは、エクステリアプランナーの資格についてご説明しましょう。
2-1. 2級エクステリアプランナーの資格試験の概要
2級エクステリアプランナーの資格試験の概要は、以下の通りです。
試験内容 | 学科:エクステリア概論、法規、エクステリアのプランニング、エクステリアの構成部材、植栽、工程管理・原価管理 実地:設計の知識、ゾーニング図の作成 |
試験形式 | 学科:5肢択一方式、マークシート式解答方法 実地:語彙択一式、作図方式 |
願書受付期間 | 不明 (公益社団法人 日本エクステリア建設業協会によると、令和6年度受験の手引きは6月初旬に掲載予定です。) |
試験日 | 不明 (公益社団法人 日本エクステリア建設業協会によると、令和6年度受験の手引きは6月初旬に掲載予定です。) |
合格発表 | 不明 (公益社団法人 日本エクステリア建設業協会によると、令和6年度受験の手引きは6月初旬に掲載予定です。) |
受験料 | 11,000円(税込) |
実施機関 | 公益社団法人 日本エクステリア建設業協会 【試験のお問い合わせ先】 TEL:03-3865-5671 |
2級エクステリアプランナーの資格は、エクステリアプランナーに関する基本的な知識や技術を持っていることを証明するためのものです。
年齢や性別問わず誰でも受験できるので、エクステリアプランナーに興味がある人におすすめの資格です。
2-2. 1級エクステリアプランナーの資格試験の概要
1級エクステリアプランナーの資格試験の概要は、以下の通りです。
試験内容 | 学科:エクステリア概論、法規、プランニング、材料、植栽、構造、工程管理、原価管理、施工 実地:設計、設計図(外構)の作成 |
試験形式 | 学科:5肢択一方式、マークシート式解答方法 実地:作図方式および記述方法 |
願書受付期間 | 不明 (公益社団法人 日本エクステリア建設業協会によると、令和6年度受験の手引きは6月初旬に掲載予定です。) |
試験日 | 不明 (公益社団法人 日本エクステリア建設業協会によると、令和6年度受験の手引きは6月初旬に掲載予定です。) |
合格発表 | 不明 (公益社団法人 日本エクステリア建設業協会によると、令和6年度受験の手引きは6月初旬に掲載予定です。) |
受験料 | 14,300円(税込) |
実施機関 | 公益社団法人 日本エクステリア建設業協会 【試験のお問い合わせ先】 TEL:03-3865-5671 |
1級エクステリアプランナーの資格は、エクステリアプランナーに関する専門的な知識と技術を持っていることを証明するためのものです。
年々環境への配慮や庭、緑化計画、環境整備に関する需要が高まっていることから、1級エクステリアプランナーの資格を持っている人を積極的に採用している傾向にあります。
2級エクステリアプランナーの資格を取得したら、1級エクステリアプランナーの資格取得を目指すことになるでしょう。
2-3. 受験資格と難易度
2級エクステリアプランナーの受験資格はありませんが、1級エクステリアプランナーの受験資格は、以下の通りです。
- 1・2級建築士
- 木造建築士
- 1・2級建築施工管理技士
- 1・2級土木施工管理技士
- 1・2級造園施工管理技士
- 給水装置工事主任技術者
- 建築コンクリートブロック工事士
以上のいずれかの資格を取得しているか、2級エクステリアプランナーで3年以上の実務経験(実務には、エクステリアに関する実務の他に建築・土木・造園などに関する実務経験を含む)を得ていることが条件です。
2級エクステリアプランナーの資格試験の難易度は基本的な知識や技術を持っているかどうかが問われるだけなので、そこまで高くないと言えます。
効率良く勉強することで30~40時間程度で合格ラインに到達できるでしょう。
1級エクステリアプランナーの資格試験の難易度は、2級エクステリアプランナーの取得後から3年以上の実務経験を積んだ上で専門的な知識や技術が求められるので高いと言えます。
とはいえ、経験者なのでこれまで苦手だった部分を重点的に勉強するスタイルであれば、100時間程度の勉強時間で合格ラインに到達できるでしょう。
3. エクステリアプランナーの資格取得方法
エクステリアプランナーの資格取得方法は、以下の通りです。
- 独学で学ぶ
- 大学や専門学校で学ぶ
- スクールで学ぶ
それでは、エクステリアプランナーの資格取得方法についてご説明しましょう。
3-1. 独学で学ぶ
エクステリアプランナーの資格を取得する場合、独学で勉強する方法があります。
2級エクステリアプランナーの資格は年齢性別問わず誰でも受験できる上に、基本的な知識や技術を勉強することで取得できる可能性は十分にあります。
他にもカラーコーディネーターの資格や造園施工管理技士級といったさまざまな資格も十分取得可能圏内なので、独学でも方向性を間違えなければ取得が目指せるでしょう。
3-2. 大学や専門学校で学ぶ
エクステリアプランナーとして必要な知識や技術をしっかりと身に付けたいのであれば、大学や専門学校で勉強するのがおすすめです。
建築やデザイン、インテリアや美術系などをはじめとする大学や専門学校では、専門講師がしっかりとした知識や技術を教えてくれます。
とはいえ、入学費用をはじめとするさまざまな費用が事前に必要になりますし、働きながら通うとなると時間的な余裕がない可能性もあるでしょう。
いかにしてバランスを取りながら勉強していけるかどうかが重要です。
3-3. スクールで学ぶ
大学や専門学校ではなく、エクステリアを専門とするスクールで学ぶのも良いでしょう。
専門スクールであればエクステリアプランナーに必要な知識や技術を集中的に学べるので非常に効率的ですが、全国にはまだまだエクステリアの専門スクールが少ないのが現状です。
したがって、建築やインテリア、デザインなどのエクステリアプランナーに必要な知識や技術が学べる専門スクールに通うと良いでしょう。
専門スクールであれば働きながらでも通いやすいカリキュラムになっているので、安定して通いたい人におすすめです。
4. まとめ
エクステリアプランナーは現在も需要が高まっており、個人よりも自治体からの要請がメインになる可能性があるでしょう。
エクステリアプランナーとして活躍するためにも、2級や1級を取得するのはもちろん建築やインテリア、デザインなどの知識や技術を習得する必要性があるでしょう。
もしもエクステリアプランナーに興味があるなら、是非ともガーデンジョブを利用してみてはいかがでしょうか。